下羽田町の里山整備と行事の記録
子供会でつつじの植栽
- 2016年3月26日 14:19
3月26日、子供会でつつじの植栽が行われました。毎年行われているのですが、年を追うごとに子供たちの数が増え、盛り上がりが増してきています。頼もしい限りです。
植栽が終わった後、子供たちと腰越展望台まで登り展望を楽しみました。
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安吉山?それとも安姫山?
- 2016年3月17日 20:39
雪野山は南東から北西方向に、山々が折り重なるように連なる細長い山です。そしてこの中央付近に女坂と呼ばれる東近江から竜王への山越えの道があります。明確なものではありませんが、時代が進むにつれこの道あたりを境に南東部分を雪野山(ゆきのやま)、北西部分を安吉山(あぎさん)というように別の名で呼ぶようになってきたようです。
下羽田側から見た雪野山の北西部
下羽田の里山はこの安吉山部分の大半を占めており、尾根筋の整備に加え案内板の設置により、最近では多くのハイカーの方々にご利用頂けるようになりました。
そこで気になるのが、安吉山(あぎさん)の漢字表記です。この「安吉(山)」の表記はこの山中にある寺院の山号に使われている事に加え、山裾には安吉神社も現存します。さらに当地域の歴史を紹介する案内板等でも安吉山、安吉橋、安吉川、安吉氏、安吉郷など「安吉」の表記が数多く見られ、この山に安吉山の名が与えられていたであろう事が容易に推定できます。
女坂脇の案内板。安吉山と呼ぶこの山の山頂に竹林寺城という城があったと記されている。
女坂付近の天神社の案内板。元亀三年以前はこのあたりがが安吉郷に属していた事がわかる。
しかし最近になってなぜか、安吉山ではなく安姫山と書かれた案内版が増えてきています。 どうやらこれは、数年前に下羽田のグループが西北端に立てた「安姫山」の案内板が事の起こりのようです。
古い案内板は「安吉山」 新しい案内板は「安妃山」
案内板の設置(2010年2月14日)
ある一つの発音に対して複数の異なった漢字が当てられる事は良くあります。 また、同じ山が山向こうでは別の名前で呼ばれるような事も少なくありません。現にこの安吉山の東近江側の山裾にある勝善寺多聞院の山号は安貴山(あきさん)となっており、同じ山を指していますが「安吉」でも「あぎ」でもありません。
これは、東近江側ではこの山が「あぎさん」ではなく「あきさん」と呼ばれ、それに対して「安貴山」の漢字が当てられたという事なのかも知れません。また「吉」よりも「貴」の方が位が高そう?とか、「吉」よりも「妃」の方が上品なのでは?という発想から生まれたバリエーションなのかも知れません。
山裾にある多聞院の山号は、「安吉山」 でも「安妃山」でもなく「安貴山」
そして最近では、平田地区まちづくり協議会で設置していただいた案内板や 東近江行政組合で作成されたガイドマップ でも "安姫山" になっています。
そこでなぜ下羽田の案内板が "安姫山" に変わったのか?という事になりますが、それは以下の江戸時代の古文書によりこの山が "安姫山" と呼ばれていたことが分かったからです。
これは、以前この山の山麓にあった劔神社の社傳です。安妃山鎮座と記されており、この山が 安妃山" と呼ばれていたことが分かります。また、すぐ近くの歌坂の由来についても記されています。ここでは歌坂が安妃山鐘送り坂と称されており、ここでもこの山が "安妃山" と呼ばれていた事が分かります。
古い時代の "阿伎" や "安義" は "安吉" に収束した感がありますが、中羽田や下羽田では近年まで "安貴" や "安妃" が使われてきた痕跡が残っており、この山の名は "安吉山" であり "安妃山" でもあるといえます。
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里山から冬景色を見下ろす
- 2016年3月 8日 09:19
冬には生い茂った雑草も枯れ、落葉樹もすっかり落葉します。このため見晴らしが良く、尾根筋から眼下に広がる展望を楽しむには良い季節です。
そこで春目前の 2月末に尾根筋を散策し、我が里山班が誇る二大展望所から山裾を見下ろした様子を写真におさめましたのでご覧下さい。
お奨め展望所|腰越山展望台
お奨め展望所|大岩展望台
そしてその 2日後の 3月1日、冬の終わりを惜しむかのように、まとまった雪が降りました。
また、大岩展望台から南東(雪野山古墳方向)に数十メートル進むと、「げしめ」と呼ばれている谷があります。そしてその手前に下羽田集落の方向に降りられる登山道があり、この道筋からの眺めもなかなかのものです。
この登山道からは、下羽田の集落が真正面に見えます。
どうですか?一度行ってみたいと思いませんか?
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愛好会最後の盆踊り
- 2012年10月28日 23:31
8月月15日、恒例の盆踊り(夏祭り)が開催されました。今までこのイベントを主催していた江州音頭愛好会は今年限りで解散し、来年から自治会主催となります。 こちらに写真 があります。
バザーが佳境にさしかかった頃に夕立がありました。予想を超える激しさでしたが、おかげでずいぶん涼しくなりました。
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里山散策路は草花でいっぱい
- 2012年10月28日 16:05
5月27日のハイキングでは、自然保護指導員をされている森小夜子さんに同行していただき、散策路周辺の草花をはじめとするいろいろな植物の解説と写真撮影をしていただきました。このハイキングの後すぐに写真と解説文をいただいたのですが、しばらく私の手元で眠っていました。 スミマセン・・・
ということで、遅ればせながらのご紹介となりました
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遊歩道や階段が設けられた里山では、早春からアセビやクロモジ、ツツジが咲き始め、ヤマザクラ・カスミザクラ、桜の花とは思えないウワミズザクラやイヌザクラなど4種類もの桜が咲きます。
水がしみだす湿地では、大変珍しいトウカイコモウセンゴケが見られます。 かわしいピンク色の花に似合わず、やせちで生きていくために小さな昆虫をつかまえて栄養にする食虫植物です。やせ地を好むヘビノボラズは、5月に黄色い花が咲き、秋には真っ赤な実ができます。
下羽田の里山に生きる植物を大切にしましょう。
- ヘビノボラズ - 蛇も登れないトゲがある
- トウカイコモウセンゴケ - 東海地方に多い毛氈苔
- トウカイコモウセンゴケ - 葉のネバネバで小さな虫を捕まえる
- クサイチゴ - 草苺
- クサイチゴ - 野いちごの中で一番おいしい実
- サルトリイバラ - 猿も捕獲できるイバラがある
- 下羽田の伝統行事 - 水無月団子
- モチツツジ - とり黐のようにベタベタする
- ウワミズザクラ 上溝桜 - ソメイヨシノの後に咲く
- タカノツメ 鷹の爪 - 若葉は食べられる
- ソヨゴ - 葉が風によく戦ぐ 秋に赤い実ができる
- コバノガマズミ - 秋には赤い実ができる
- ヒメミソハギ - ミソハギに似た色合いの小さな花
- オイタチツボスミレ - 臭い立壺菫 香りがよい
- ニョイスミレ 如意菫 - 紫のスミレが終わる頃に咲く
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こうして見てみると、下羽田の里山はなかなかステキですね。雪野山古墳から続く尾根筋の散策道も歩きやすく整備されています。町内の方々、近隣のみなさん、ぜひとも一度散策にお立ち寄りください!
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下羽田遺跡、現地説明会
- 2011年2月27日 18:38
下羽田遺跡からまたまた珍しいものが出たというので、里山整備のメンバー数人で現地説明会に出向きました。場所は雪野山の北西部で、私たちが整備をしている里山の麓です。縄文末期の集落遺跡で、住居よ米蔵らしき建物がセットで出てくる例は珍しいそうです。
こちらに写真 があります。 資料もこちらからダウンロード できます。下羽田にはこんなものもありますと言いたいところですが、実はここは上平木地先です。
この雪野山の周辺は縄文時代から人々が住み着き栄えたところですので、このような遺稿がたくさんあります。雪野山古墳は有名ですのでご存知の方も多いと思いますが、これ以外にもこの周辺には古墳や戦国時代の遺稿が数多くあります。雪野山の尾根筋には散策道も通っていますので、ぜひとも一度ハイキングにお越しください。
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2010 年の里山整備
- 2010年2月22日 20:52
昨年までに、尾根筋の散策道が一通り開通したことに加え、募金事業(花緑の森作り)による伐採と植栽が進んでいます。
これを受けて本年 2010 年はビューポイントを設定し展望台と案内版の整備に力を入れています。今シーズンはすでに昨年 11 月に開始しており、1 月と 2 月の作業により、主要な箇所への案内板とベンチの設置を終えました。 記録写真
全景(合成)
溜池展望台
南出盆の木跡展望台
北出盆の木跡展望台
げしめ展望台
大岩展望台
腰越山展望台
歌坂登り口
女坂登り口
宮山登り口
宮山周辺散策道

腰越登り口

以上の写真のオリジナルが 2010年の記録写真 にありますのでご覧ください。この散策道は雪野山古墳から続く尾根筋の散策道と繋がっています。ではみなさん、ぜひともお越しください!
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2009 年の里山整備区域
- 2009年1月20日 00:21
今シーズンは、昨年 11月23日から作業を開始しています。峠道(地元では腰越と呼んでいる)で分断された、雪野山の北西(近江八幡市寄り)部分の尾根に散策道を付けています。これが終わると、下羽田区域の尾根道は完全につながります。
すでに、雪野山古墳から下羽田区域までの尾根道は整備されているので、この区間の整備が終わると雪野山の平田区域の尾根道は端から端まで繋がることになります。そして、この尾根道は瓶割山に近い位置に下りますので、雪野山全域と瓶割山を結ぶ大散策ルートに発展させることができます。
2009年の記録写真 にこの作業の様子を撮影した写真があります。
整備中の散策道 - 赤い矢印 図の拡大
この地図は掲載の許可を得ております。
周辺の遺跡 図の拡大

この地図は掲載の許可を得ておりません。問題がありましたら削除しますのでご連絡ください。
散策道整備の進捗状況は「 2009年の記録写真」で確認できます。今整備中の尾根筋は変化のある地形に加えて古墳が多く、自然と歴史の両方を楽しめる魅力的な散策道になりそうです。
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四角い削平地と土盛
- 2009年1月19日 23:38
雑木や竹の伐採が進むと山林の地形が姿を現したいへん面白い。今までも作業中に、削平地らしきものを目にして気にはなっていましたが、今回の大規模な伐採で何らかの施設跡と思われる四角い削平地と、その周囲を囲む田の畦のような土盛と排水溝らしきものがはっきりと姿を現しました。
このあたりは昔、たいへん栄えたところなので遺構があっても不思議ではありませんが、これはいったい何の跡なのかたいへん気になります。
またこのあたりは、砂防工事によって手が加えられ地形が変わってしまっています。しかし砂防工事によるものとは考えにくい削平地や石段らしきものも点在しています。 おそらくこの山すそ一帯は古い時代から、何らかの施設の用地としてさかんに利用されていたのではないでしょうか?
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山すそ伐採前後の比較写真
- 2008年12月29日 00:44
獣害対策のため、山すその木や竹が伐採され大変きれいになりました。この記録写真が Yahoo Box に置いてあります。
伐採前と伐採後の写真は こちら です。こちらのスライドショー では伐採前と伐採後ごの様子が交互に表示されますので、どれだけ伐採されたのかがすぐにわかります。さらに、山裾内の様子と雪化粧された里山周辺の 写真 と スライドショー もぜひともご覧ください。
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